一両目のクモハ455形の時と同様、図面のトレースから始めます。
しかし、形式図だけでは不足なので、雑誌等から他の形式の図面で使えるものも参考に取り込んでトレースし、合わせてゆきます。
二両目は「中間電動車」という地味な存在のため、雑誌の資料も皆無です。そこで、他の形式で使えるものは使うようにし、トレース図面の精度を可能な限り上げてゆきます。それでも不明なところは、実写写真を撮影したものを手がかりにします。
妻板部分の図面トレースです。今回はRM MODEL誌の583系の図面が参考になりそうでしたのでそれを利用しています。
形式図の平面図をトレースしたものです。図面は一両目をベースに作ることが出来ます。そうすると一部を書き換えるだけで済み、作業が速いです。
VectorWorksの図面をeps形式で書き出したものをイラストレータで取り込み、実写写真を参考に、583系の床下機器の図面などを合わせてゆきます。こうして出来たトレース図が上の画像です。
トレースが出来たら、モデリングに移ります。まずはパンタグラフ、PS16Bの製作から入ります。
VectorWorksのトレ−ス図のうち、パンタグラフ部分のみを抽出し、それを全てグループ解除→3D多角形に変換を実行した後にSTRATA書き出しで書き出したものをSTRATA 3Dで読み込みます。
断面図を取り込んだものを正面から見た状態。
トレース図から作ったひな形のオブジェクトを横から見た状態。
そしてひな形を手がかりに、まずは基本となる形を作ります。4分の1の部分だけ作り、あとはミラー反転コピーで作るようにします。
基本の骨組みの4分の1の出来上がり状態。
反対側のフレームに付く部分は仮にミラーコピーして位置決めをして作ります。
基本の形を4分の1作ったら、ミラーコピーの後、非対称の部分をモデリングしてゆきます。
ミラーコピーした状態。
各部分の重なる部分を消した状態。これで、大体形になりました。
このあと、非対称部分の作り込みをして、下げシリンダ等をモデリングして、完成です。
完成したパンタグラフ画像(クリックで拡大します)
次はいよいよ車体部分のモデリングに入ります。
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